MF:青山敏弘
生年月日:1986年2月22日(38歳)
所属クラブ:サンフレッチェ広島
今季リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト
サンフレッチェ広島の象徴的存在が、今季終了をもってそのキャリアに終止符を打つ。
青山敏弘は2004年に広島に加入した。当初は相次ぐ負傷で出場機会の確保に苦しんでいたが、2006シーズンに転機が訪れる。新たに広島の指揮官に就任したミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下でプレータイムは増加。主力選手へと成長を遂げた。
彼が他の選手と違うのは、現代では欧州はおろか、日本でも珍しくなってしまった「バンディエラ(ワンクラブマンのこと)」であるということ。2004年から今季まで、21年間に及ぶプロ生活を広島で過ごしてきた。現時点で公式戦通算594試合に出場している。
広島では森保一監督の下で2012年、2013年、そして2015年のJ1リーグ優勝に大きく貢献した。直近のシーズンではベンチを温める試合も多くなったが、彼のずば抜けた経験値がチームにもたらす影響は計り知れないだろう。
まだまだ青山が闘う姿を観たいサポーターも多いだろうが、2024シーズンのクライマックスが近づいている。青山の姿をピッチ上で観られるのは、リーグ戦2試合とAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)2試合の計4試合のみだ。
この名手はどのようなラストダンスを見せてくれるのだろうか。1分1秒でも長く、青山の勇姿を目に焼き付けたい。