AC長野パルセイロ
【写真:Getty Images】
監督:髙木理己
最終順位:18位(7勝16分15敗)
残留を素直に喜べるAC長野パルセイロのサポーターは多くないだろう。
今季は、安藤一哉や碓井鉄平など大量17名の選手を補強。J2昇格へ向けて選手層に厚みを加えることに成功したが、結果は散々なものに。チームは残留争いに巻き込まれてしまい、第37節の他会場の結果により、ギリギリでJ3残留を決める始末だった。
今季は開幕戦のFC大阪戦で1-2と敗戦。その後はドローが続き、リーグ戦での初勝利は第5節の福島ユナイテッドFC戦までかかった。その後は3連勝と勢いに乗った時期もあり、一時は4位まで順位を回復させたが、最悪だったのは後半戦だ。
上記の通り、序盤はまずまずの成績だった長野だが、夏場以降に急失速。結局、J3への残留を決めたものの、リーグ戦では14試合勝利がないままシーズンを終えることになった。
後半失速の要因の一つに、序盤好調だった浮田健誠が8月17日のテゲバジャーロ宮崎戦以降不発に終わっていることが挙げられる。途中まで得点ランキング1位を快走していたが、相手チームにも警戒され、浮田になかなかボールが渡らない試合もあった。
また、粘り強く守ってドローに持ち込む試合もあったが、後半戦は自慢の攻撃陣が沈黙。事実、14試合未勝利に陥った中で、複数失点を喫したのはわずか4試合(いずれも2失点)だったのだが、対象的に複数得点を記録した試合は1つもなかった。
J2昇格を目指していた長野にとって、残留争いに巻き込まれるのは屈辱かつ想定外だったはず。昇格が夢に終わった今季の悔しさをバネに来季は躍進したいところだ。