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Jリーグ 7時間前

【開拓者としてのFC町田ゼルビア2】「リヨンのビジョンとマッチしそうだった」提携実現へ約2年、水面下で行われた交渉

シリーズ:開拓者としてのFC町田ゼルビア text by 後藤勝 photo by FCMZ

「ホームタウンをないがしろにするのか」地元密着と海外進出は矛盾しないのか

「海外をやり始めると『ホームタウンはいいのか、ホームタウンをないがしろにするのか』という声がでます。でも全然そういうことではなく、そもそも私が海外事業をやりたいと思った理由としては、まず『町田を世界へ』というクラブビジョンがある中で、それを誰か先頭で体現しなきゃいけないということがありました。

 今でこそそうでもないのですが、以前はゼルビアに対して『陰ながら応援しています』という声がすごく多かった。でも海外で一番知られてる日本のサッカークラブがもしFC町田ゼルビアだったとしたら、町田市民のみなさんにもきっと誇りに思っていただけるでしょうし、応援してくれているファンのみなさんからしたら、そんな世界で認知されているクラブが日本にありそのクラブを応援しているというのはすごく誇らしいことなのではないかと思うんです」

 田口部長の入社は16年前、まだJFLで活動していた頃のこと。ランコ・ポポヴィッチ監督のもと、Jリーグ加盟をめざしていたあの頃からクラブは大きく飛躍し、J1の頂点を視界に捉えるところまでやってきた。古き良き時代を知るスタッフの一人が成長を続け、こうしてサイバーエージェントグループ入りを果たしたあともクラブをより大きく育て、世界へ打って出ていこうとしていること自体に、町田の開拓者精神がにじみ出ているのではないだろうか。

(取材・文:後藤勝)

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【了】
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