フットボールチャンネル

Jリーグ 7時間前

【開拓者としてのFC町田ゼルビア2】「リヨンのビジョンとマッチしそうだった」提携実現へ約2年、水面下で行われた交渉

シリーズ:開拓者としてのFC町田ゼルビア text by 後藤勝 photo by FCMZ

タイで5社の協賛を獲得。その経緯とは…

「それほど簡単にアポイントは取れないだろうと思い、企業リストの上から80件にメールを送ったら、けっこうアポイントが取れてしまい、滞在期間中に全部の営業を終えられるかどうかわからないほどの企業と話ができました。そういう飛び込み営業をけっこうやっています」

 多くのJクラブが進出済みという印象が強いタイだが、いざ田口部長が電話をかけてみると、JリーグやJクラブがタイで活動をしているということを知らない企業が多かったのだという。つまり、町田が入っていくスペースは十二分に残されていたのだ。

 田口部長は1社の日系企業を訪問したところで同じオフィスビルの他企業を紹介してもらい──といった調子で、そのビルに入っている企業を総なめにする勢いで挨拶をしていった。タイの事業ではまだ黒字化は達成していないが、バイタリティあふれる行動の結果として、11月に実施するサッカークリニックに関しては5社の協賛がついたという。現在は日系企業がすべてなのでいずれはタイの企業も欲しいというが、足がかりを築いていることは間違いない。

 そしてもちろん、地元の町田市のことを忘れたわけではない。田口部長は海外事業を手掛ける理由について、次のように語っていた。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!