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覚えておいて損はない!? 欧州、21歳以下のブレイク候補10人。トップスターの仲間入りを目指す男たち

シリーズ:ブレイク候補10人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:リアム・デラップ(U-21イングランド代表)

リアム・デラップ
【写真:Getty Images】

生年月日:2003年2月8日
所属:イプスウィッチ・タウン
市場価値:1500万ユーロ(約24億円)
今季リーグ成績:12試合6得点1アシスト

 かつてプレミアリーグで「人間発射台」の異名がついたロングスローの名手、ロニー・デラップをご存じだろうか。そのご子息であるリアム・デラップがブレイクの時を迎えようとしている。

 2019年夏にダービー・カウンティのアカデミーからマンチェスター・シティに引き抜かれたデラップは、父がコーチを務めていたストーク・シティを筆頭に、プレストン・ノースエンド、ハル・シティといったチャンピオンシップのクラブへのローン移籍を経験。いずれのクラブでもリーグ戦で2桁ゴールを決めることができなかったが、今夏にプレミアリーグ昇格を果たしたイプスウィッチ・タウンが1785万ユーロ(約28.5億円)の移籍金で移籍した。

 実績だけを見ると移籍金がやや高いようにも感じたが、新天地でこの額が安かったことを証明するパフォーマンスを連発している。第12節終了時点で6ゴールを決めており、キャリア初の2桁ゴール達成の可能性も十分にあるだろう。

 そのプレースタイルと身体的特徴は、かつて所属していたマンチェスター・シティのアーリング・ハーランドを彷彿とさせる。当然ながらノルウェー代表FWの方が上位互換ではあるが、大柄な選手でありながらスピードに優れており、シュートのパンチ力をはじめとするパワフルなプレーもどことなく似ている。

 特筆すべきがオフサイドの少なさで、カウンターの多いイプスウィッチで何度も裏抜けをしているのにも関わらず、第12節終了時点では3回しか記録していない。これもハーランドと酷似している点で、本家のオフサイドの回数はそれを上回るわずか1回だ。

 恵まれた身体能力とフィニッシュの上手さに加え、相手ディフェンスラインとの駆け引きにも優れているストライカーは世界的にも稀有な存在。まだ21歳と伸びしろも十分で、そのスケールの大きさを踏まえると、将来的にイングランド代表のエースとなっても不思議ではない。

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