FW:イケル・ブラボ(U-21スペイン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2005年1月13日
所属:ウディネーゼ(イタリア)
市場価値:150万ユーロ(約2.4億円)
今季リーグ成績:8試合1得点1アシスト
今夏に行われた国際大会はユーロ2024(欧州選手権)を筆頭にスペイン代表がタイトルを総獲りした。U-19欧州選手権もスペイン代表が制しており、同大会でMVPに輝いたのがウディネーゼに所属するイケル・ブラボである。
5歳からバルセロナの下部組織に所属していたブラボは、トップチームでの活躍が期待されながらも16歳でレバークーゼンへと移籍。2021/22シーズンに16歳でブンデスリーガデビューを飾ると、2022年夏からはかつて所属していたバルセロナのライバルクラブであるレアル・マドリードのセカンドチームに移籍(2年間のローン)した。
この時点で稀有なエリートキャリアを歩んでいる。プランとしては2024/25シーズン以降もレアル・マドリードに残る選択肢もあったが、本人は出場機会を最優先とするために移籍を希望。そしてU-19欧州選手権でのMVPを経て決まった移籍先が、昨季のセリエAで劇的な残留を決めていたウディネーゼだった。
かつては若手の発掘で名をはせたウディネーゼへの移籍を決めたのは、試合に出場できる可能性が高いからだろう。基本フォーメーションが2トップで、主将のフロリアン・トヴァンを軸にキーナン・デイビスとロレンツォ・ルッカ、ブレンネルを含めた5人でポジションを争っている。
セリエAでもトップクラスのフィジカル能力を誇るデイビスや201cmのルッカなど個性豊かなタレントたちとのポジション争いは容易ではないが、第12節終了時点で2度先発出場のチャンスを掴んでいる。そのうちの一つであるヴェネツィア戦では豪快なボックス外からのシュートを含む1得点1アシストの活躍を披露。ポテンシャルの高さを伺えるプレーでレギュラー候補に名乗りをあげた。
現時点での序列は4~5番手だが、初のイタリアでの生活であることを踏まえると、適応次第では一気に序列を上げる可能性もあるだろう。実際に得点関与以外のキープやドリブルでのキャリーでの貢献度も見込める選手で、彼がイタリアの地で覚醒することに期待したい。