FW:サンティアゴ・カストロ(アルゼンチン)
【写真:Getty Images】
生年月日:2004年9月18日
所属:ボローニャ(イタリア)
市場価値:1800万ユーロ(約28.8億円)
今季リーグ成績:12試合4得点2アシスト
今季クラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場を果たしているボローニャは、今夏の移籍市場で監督のチアゴ・モッタをユベントス、守備の柱であるリッカルド・カラフィオーリをアーセナル、エースのジョシュア・ザークツィーをマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれてしまった。
加えてキャプテンであり、チームの支柱であるルイス・ファーガソンも昨季からの怪我で復帰が11月まで遅れた。しかし、そんな台所事情にあっても、リーグ戦ではコンスタントに勝ち点を積み重ねることができている。その立役者が、ザークツィーから背番号9を引き継いだ20歳のFWサンティアゴ・カストロだ。
今年1月にアルゼンチンのベレス・サルスフィエルドから加入したストライカーは、セリエAの11試合で4得点2アシストと多くの得点に絡んでいる。昨季の半年間での成績が1得点1アシストだったことを踏まえると、彼の適応と成長が良くわかるだろう。
前任のザークツィーよりも典型的なストライカータイプの選手で、右足での豪快なフィニッシュが彼の魅力だ。前方に相手DFのブロックがなければボックス外からも果敢にシュートを狙い、すでにリーグ戦で2つのミドルシュートを決めている。
それもパンチ力を活かしたものだけでなく、相手GKの位置を見てコースを狙ったフィニッシュもあり、状況に応じてキックを使い分けることができるのが特長だ。
この高いキック精度はフィニッシュの局面以外でも活きており、腕を上手く使った効果的なボールキープからの展開力にも優れている。最前線から中盤に降りてから右WGのリッカルド・オルソリーニにロングレンジのパスを通してビッグチャンスを演出するなど、攻撃の起点としても優れており、勝利した第12節ローマ戦ではこの形から勝ち越しゴールが決まった。
今季のここまでの活躍で市場価値は1200万ユーロ(約19.2億円)から1800万ユーロ(約28.8億円)まで上昇している。この調子で活躍を続ければ、今季終了までにアルゼンチン代表デビューを果たしても不思議ではない。