ラファエル・ベニテス
【写真:Getty Images】
1960年4月16日
前職:セルタ監督
ラファエル・ベニテスは26歳のときにレアル・マドリードの下部組織で指導者の道を歩み始めた。今や同クラブのトップチームを含め、インテルやリバプール、ナポリにチェルシーと欧州中の名門でタクトを振るった経験がある歴戦の将である。
ここまでの監督歴の中で最も在任期間が長いリバプールでの活躍が印象的で、2004年7月に監督に就任すると、1年目でいきなりUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制覇。3点差を追いついたACミランとの決勝戦は歴史的な激闘であった。
そのほか、リバプールではチームをFAカップ制覇に導き、在任5年間のうち最終年度の2009/10シーズン以外はプレミアリーグでもCL圏を確保し続けた。
近年はエバートンやセルタなどの中堅~1部リーグ下位のクラブを指揮しており、2つのチームではいずれも1年を待たずに解任されている。しかしそのキャリアに疑いの余地はないだろう。中国の大連一方でも指揮を執っており、アジアでの経験もある。
『ジ・アスレチック』が2021年1月に報じたところによれば、大連一方の指揮官を退任した理由は新型コロナウイルスの影響だという。事態が当時と大きく異なる今、再びアジアが同氏の選択肢にのぼる可能性もある。