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アーセナルの3発快勝は納得。サカに自由を与える緻密な仕組み。エース“解放”のカギを握った男とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 竹内快 photo by Getty Images

良い時のアーセナルは自然と…

ユリエン・ティンバー
【写真:Getty Images】

 チームは早い時間帯で何度も、サカに相手DFとの「1対1」のシチュエーションを提供する、すなわちサカに自由を与えることに成功していた。

 アーセナルはどのようにエースFWを相手から解放したのか。そのカギを握るのは司令塔マルティン・ウーデゴールだけではない。サイドバック(SB)が大きな役割を果たしていた。

 この試合では、保持時における右SBユリエン・ティンバーの「立ち位置」に注目してもらいたい。

 攻撃におけるアーセナルの最終目標は何だろうか。それはサカに良い形でボールを届けることである。背番号7を背負うエースFWに対して、相手チームはダブルチームで対応してくると予想されるため、いかに彼を相手から解放できるかが勝敗を分ける。

 2対1でもサカを止めることは至難の業なのだから、対戦相手にとってサカと1対1の場面を作られてしまうことは致命的なシチュエーションだ。右を解き放つ。良い時のアーセナルはこれを自然に達成している。

 話を本題であるティンバーの立ち位置に戻そう。オランダ代表DFはサカをフォレストの守備陣から解放するのに大きな役割を果たした。

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