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「貴史君以外に得点を取れる人が…」ガンバ大阪、中谷進之介の本音と後悔。天皇杯決勝で屈辱「負けたら何も残らない」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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 天皇杯決勝、ガンバ大阪対ヴィッセル神戸が23日に行われた。エースの宇佐美貴史を欠いたガンバは攻撃面で精彩を欠き、0-1で敗れて優勝を逃している。試合後、DFリーダーの中谷進之介は、自身のプレーに対する後悔とチームとしての大きな課題をストレートに明かした。(取材・文:元川悦子)

エースの宇佐美貴史が負傷。DF陣にかかった期待

ガンバ大阪所属DF中谷進之介
【写真:Getty Images】

 ガンバ大阪とヴィッセル神戸という関西のビッグクラブ同士が国立競技場で顔を合わせた11月23日の第104回天皇杯決勝。ガンバにとっては、宮本恒靖監督(現JFA会長)率いるチームでタイトルに挑んだ2020年の第100回大会以来のファイナルとなった。

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 当時のスタメンで今回も先発したのは35歳のベテラン・倉田秋ただ1人。守護神・一森純も4年前の大一番でベンチ入りしたが、出番はなし。2023年に柏レイソルの一員として天皇杯決勝に出ている山田康太らもいたが、全体的に見ると大舞台の経験が少ない集団で、昨季J1王者を倒さなければいけなかった。

 そんなチームを襲ったのが、エース・宇佐美貴史の右ハムストリング肉離れという悲報だ。21日の練習中に負傷したというが、ダニエル・ポヤトス監督は最大の得点源かつ大黒柱を失った状態で戦うことを強いられた。

 相手には大迫勇也、武藤嘉紀といったワールドカップ経験者がいる。となれば、ガンバはまず手堅い守備を第一に考えなければならない。

 そこで統率役を担ったのが、センターバック(CB)の中谷進之介。ご存じの通り、今季、名古屋グランパスからガンバに移籍してきた28歳のDFは、2021年にYBCルヴァンカップを制覇。日本代表のピッチに立ったこともあり、修羅場経験は豊富。堂々としたパフォーマンスが守備陣に安心感を与えていた。

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