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Jリーグ 8時間前

「それがなくなったらやめたほうがいい」川崎フロンターレ、小林悠の強い覚悟。それがチームの勝利に繋がると信じて【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

“エース”への信頼が垣間見えた鬼木監督のことば

 大卒から川崎に在籍した15年間で、リーグ戦140を超える得点を記録している百戦錬磨のストライカーだが、今シーズンは終盤での出場が続いていた。

 小林は「毎試合、必死ですし、やっぱり長く出たいという気持ちは変わらず持ってる。それがなくなったら、本当にやめたほうがいいと思う。長く出て、もっともっと決められるように」と強調し、サッカー選手としては37歳というベテランの年齢になっても老け込む気持ちはない。

 今月1日の鹿島アントラーズ戦では脇阪の負傷により、29分からの投入で長い時間をプレーしているが、今回は後半45分とはいえスタートから出ることがわかっていた試合で、後先を考えずにエネルギーを出していくことは意識していたという。

「練習からスタートメンバーに入ってましたけど、練習の中で入れ替わるよというプレッシャーをかけられてたので、やっぱりそこは出たかった」と小林は明かした。

 そんな小林をここまで、なかなか長い時間プレーさせられなかった鬼木監督も、3ヶ月前の試合でスタメンだった脇阪を欠く中で「誰をスタートにするか悩みましたけど、やはり点を取るというところでエースを入れるべきだろう」と小林の起用を決断した。

 ここで”エース”という言葉を使うことが改めて、鬼木監督の小林に対する信頼を表しているが、その指揮官も今年いっぱいでの退任がリリースされている。

 小林にとっては新監督のもとでサバイバルに身を投じることになるはずだが、まずはACLエリートも含めた残りの4試合でチャンスを得て、ゴールという結果でチームを助けられるか。その決定力はまだまだ錆びついていない。

(取材・文:河治良幸)

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