4位:アンドレ・ビラス・ボアス
生年月日:1977年10月17日
現職:ポルト会長
契約解除金:1500万ユーロ(約24億円)
移籍:ポルト→チェルシー
現在ポルトの会長を務めるアンドレ・ビラス・ボアスが4位にランクインした。
今でこそ、選手としてのキャリアがなかったり、実績が浅い若手の監督も少しずつ見られるようになってきたが、2000年代初期は珍しいケースだった。。その先駆け的存在がビラス・ボアスだ。
ビラス・ボアスが脚光を浴びるきっかけとなったのは、クラブ史上最年少の32歳という若さでポルトの監督に就任したことである。そして、1年目の2010/11シーズンはリーグ戦で無敗優勝を成し遂げ、さらにはUEFAヨーロッパリーグ(EL)まで制覇して見せた。
このセンセーショナルな活躍に目を光らせたチェルシーは、名将カルロ・アンチェロッティを解任して、1500万ユーロ(約24億円)という大金を支払いこの若き指揮官を迎え入れた。
おそらくチェルシーはジョゼ・モウリーニョの再来を期待したのだろう。モウリーニョがポルトで監督を務めていたときからアシスタントコーチとして共に仕事をしてきたビラス・ボアス。そして、モウリーニョはポルトでの実績が評価されチェルシーに引き抜かれ、プレミアリーグ2連覇を達成した。
その後を追うように、ポルトからチェルシーに引き抜かれたビラス・ボアスのキャリアは確かにモウリーニョと重なる部分が多い。だが、結果は違った。
チェルシーでの指揮は約8ヶ月で終わりを告げ、就任期間中の1試合あたりの平均獲得勝ち点はわずか1.75と低い数字に。さらに追い討ちをかける出来事として、チェルシーはビラス・ボラスが去ったあとにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制覇したのだ。クラブの念願だったタイトル獲得を自身が解任された約2ヶ月後に外から見ることになるとは思ってもみなかっただろう。