フットボールチャンネル

Jリーグ 12時間前

「ガンバ大阪が積み上げてきたものが形に」鈴木徳真が“劇的勝利”連発の背景を語る「ガンバの歴史に名前を…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 高村美砂 photo by Getty Images

鈴木徳真が挙げた反省。「余計だったな」「断ち切るような行動を取れたら…」

 鈴木が感じている空気が、決して偶然ではないことは、直近のJ1リーグ第36節・ジュビロ磐田戦を見ての通りだ。この時も、2点のリードを奪って試合を進めながら87分、90+1分に失点。土壇場で追いつかれてしまったが、90+3分には再び、坂本がゴールネットを揺らす。途中出場の福田湧矢、美藤倫、イッサム・ジェバリらも存在感を光らせながら、またしてもドラマチックに勝ち切った。

「立ち上がりの6分くらいに決まった! と思ったセットプレーでのゴールシーンが(VARオンリーレビューで)オフサイドになって、その後23分に失点した流れがあったことからも、その4分後という短い時間で追いつけたのはすごく大きかったと思います。それが勢いになって加点できたのも良かった。

 でも、終盤に追いつかれたのは余計だったな、と。相手は残留がかかった試合で、ホームのイケイケムードにも後押しされていたことを思えば、2失点目のようなことが起きるのも理解できなくはないですが、3失点目は明らかにいらなかった。2失点目を喫した後にみんなで集まるとか、1つ流れを断ち切るような行動を取れたらよかったんじゃないか、とも反省しています。

 ただ、結果としては一番大事な勝ちを掴めたので。ましてや天皇杯決勝を控えていることからも、チームの士気を上げる上では大きな勝利になった。この先、決勝までの2週間をより有意義に過ごせる勝ち方にもなったんじゃないかと思います」

 そんなポジティブな雰囲気も追い風に11月23日、ガンバは、4年ぶりの天皇杯決勝を戦う。相手は同じ関西を拠点とする、ヴィッセル神戸。昨年のJ1リーグ覇者であり、今シーズンも首位を走る強敵だ。

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!