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明治安田J1リーグもクライマックスに突入した。今季の昇格組に目を向けると、ジュビロ磐田は残留争い真っ只中ではあるが、FC町田ゼルビアと東京ヴェルディは上位躍進を果たしており、昇格組でも十分にJ1でも戦えることを証明している。そこで今回は、J1昇格1年目のシーズンに素晴らしい成績を残した歴代最強の昇格クラブを紹介する。※成績はデータサイト『Transfermarkt』を参照
セレッソ大阪(2017年)
【写真:Getty Images】
監督:ユン・ジョンファン
リーグ戦成績:3位(19勝6分9敗)
主な獲得タイトル:天皇杯優勝、YBCルヴァンカップ優勝
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2017シーズンのセレッソ大阪は、史上最強のJ1昇格クラブの有力候補だ。彼らのJ1リーグ戦、天皇杯、そしてリーグカップ戦の成績は圧巻である。
C大阪は、2014シーズンに3度目となるJ2降格が決定。J1復帰を目指して2015シーズンを戦ったが、昇格プレーオフ決勝でリーグ上位のアビスパ福岡と引き分けたことにより、あと一歩のところで昇格を逃した。
それでも翌2016シーズンも昇格プレーオフ決勝に進出。ここで勝利して悲願のJ1復帰を決めている。
2年ぶりにJ1の舞台に臨むことになった2017シーズン、C大阪には新たなスタートに相応しい監督と選手が揃った。
監督にはサガン鳥栖をJ1へ導いたユン・ジョンファンが就任。チームは、柿谷曜一朗、山口蛍、杉本健勇らアカデミー出身選手を軸に、キム・ジンヒョンら経験豊富な選手が揃ったバランスの良い陣容となった。
さらに、セビージャから清武弘嗣、ユン監督と鳥栖で共闘した水沼宏太(FC東京から期限付き移籍)も加入した。
リーグ戦初勝利は第4節まで時間がかかったものの、ハードワークを厭わず、勝ちにこだわるユン監督のサッカーは徐々に選手たちに浸透。指揮官の戦術がハマったC大阪は快進撃を見せ、最終的にリーグ3位フィニッシュを達成した。これによりAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を手にしている。
これだけでも昇格1年目のクラブとしては十分素晴らしい成績だと言えるが、チームは天皇杯とYBCルヴァンカップで優勝するという偉業を成し遂げた。どちらもクラブ史上初のタイトルである。
多彩なタレントが揃っていたとはいえ、シーズン開幕前にここまでC大阪が躍進を果たすと予想していた人は多くはないだろう。まさに異次元のチームだった。
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