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「悪くない代表期間だった」遠藤航の言葉の真意とは? サッカー日本代表が掲げた目標へ、キャプテンの中に募る危機感【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

さらなるレベルアップが必要。なぜなら…

 これで最終予選5勝1分の勝ち点16。2025年3月のバーレーン代表戦に勝てば、3試合を残していち早く8大会連続のW杯への切符を手にできるところまでこぎつけた。

「2024年を振り返ると、勝ちを積み重ねていろんなオプションを持てるチームになってきている。今年に関しては悪くない代表期間だった。その中で、試合の中で3枚か4枚にしたりとか、1ボランチか2ボランチか、選手交代も含めてもっといろいろチャレンジできると個人的には思っている」と本人もさらなる進化に貪欲だ。

 というのも、W杯優勝を掲げた以上、このレベルにとどまってはいられないという強い危機感が彼の中にはあるからだ。

 前進しなければならないのは、遠藤自身もそう。リバプールで出場機会が少ないというのは重い現実だ。来年2月には32歳になるだけに、ここで苦境を乗り越えなければ、代表にマイナス影響がないとも言い切れない。1月には冬の移籍市場も開くため、自身の身の振り方を含めて模索が必要になりそうだ。

「先のことは今はまだ深く考えていない。とにかくリバプールで出場機会を増やせるだけ増やすっていうことが、今の自分に求められていること。チームも自分のことを必要としていると思うんで、やることは変わらないんで、いい準備をしていくことですね」

 本人はどこまでもブレないマインドを持ち続け、前だけを見据えていくという。その強靭なメンタリティこそが遠藤航の最大のストロングだ。ブレないキャプテンは目先の高い壁を乗り越え、より充実した2025年を迎えてくれるはず。そう期待してやまない。

(取材・文:元川悦子【中国】)

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【了】
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