日本と中国の明確な差
攻守の要がどっしりと構えていれば、チーム全体が揺れ動くことはない。日本は久保建英のパスに反応した中村の25分のシュート、小川がハーフウェイライン手前からロングシュートを打ちに行った33分の場面あたりから、徐々に流れを引き寄せていく。
そして39分、久保のミドルシュートから得た左CKを小川がタイミングの良いヘッドで先制。さらに前半アディショナルタイムにも、伊東の右CKを町田浩樹がフリックし、板倉滉がヘッドで追加点をゲット。
「サッカーにおいてセットプレーは攻守においてすごく大事な部分。そこでしっかり差をつけられたのはすごく大きかった」と遠藤も安堵感をのぞかせた。
こうして前半は苦しみながらも2−0で終了。日本はかなり楽になったが、大歓声の後押しを受ける中国は諦めていなかった。後半頭から一気呵成に攻め込み、48分にはついに1点をもぎ取ることに成功したのである。
このシーンは中盤右寄りの位置で遠藤がいったんボールを回収。伊東に出したパスをカットされ、シエ・ウェンノンがドリブルで持ち上がったところに再びアタックに行き、かわされたのが発端だった。