浮き彫りとなった2つの課題
64分、南野拓実に代わって鎌田、中村から三笘薫と2人を交代。70分、中国はまたもロングボールをきっかけに際どいシュートを放つがGK鈴木彩艶がセーブ。この後、ウイングバックの伊東と三笘が押し下げられて5バック化する。この2人を自陣に下げてしまうのでは意味がない。
すると鎌田がポジションを下げて田中、遠藤とのパスラインをつなぎ、ボール支配を回復させる。
76分に伊東→橋岡、小川→古橋亨梧。ここでいったん4−2−3−1に変化した。中国はプレスの仕方がわからなくなり、ようやく日本が完全にボールを握る流れになった。
84分に久保から前田大然に代わると、再び3バックに戻る。変幻自在の鎌田、縦横無尽に快足をとばす前田、虎視眈々と裏抜けを狙う古橋に対して、すでにガス欠状態になっていた中国は振り回されるだけ。日本は余裕を持って3−1で勝利した。
個々の能力の高さ、選手層の厚さで中国をねじ伏せたわけだが、ワールドカップ(W杯)本大会を考えると2つの課題が浮き彫りになっている。