徹底されていた日本対策
日本はインドネシア戦から先発5人を入れ替えた。超攻撃型3−4−2−1システムの象徴であるウイングバックは伊東、中村敬斗が先発。守田と鎌田に代わって田中碧と久保。3バックの右が橋岡大樹から瀬古歩夢へ。
対する中国は4−3−1−2。2トップにトップ下を含めた3人のうち、2人は遠藤航、田中のボランチをマーク。残る1人が3バックのボールホルダーに対峙する形で守っていた。
日本の3バックにはほとんどプレッシャーがない状態。しかし、中国の4バックと3ボランチのラインはそれぞれ1人が余る形で守っていた。
ボランチ経由でのビルドアップがやりにくい日本はDFからボールを前へ送るが、そこは前記のとおり中国側に2人の数的優位があり、さらにフィールドの横幅が若干狭くなるようにラインを引き直しているため横スライドも速い。
それでも日本は押し気味にプレーしていたが、前回対戦時のような圧倒的な優位性は出せず、随所にミスも発生させてしまう。
もし、守田がフィールドにいれば、何らかのビルドアップの変化を起こして、もっと有利な形で試合を進めていたのではないかと思う。