守田の再起のきっかけとなったのは…
森保監督やコーチ陣により多くのアドバイスを求める趣旨のコメントをイラン戦後にしたことは物議を醸したが、彼は「考えすぎて頭がパンク」という発言通りの状態に陥ったのだ。
その後、森保監督らと話す機会を持ち、自分なりに進むべき方向性が明確になったという。そこから再浮上。6月からの3バック移行にもすんなり適応し、最終予選に入ってからは本来の能力を遺憾なく発揮している。
守田が1年足らずの間にここまで圧倒的な存在感を示すようになると想像した人は少なかったかもしれない。紆余曲折の末、彼は求めていた境地に到達しつつあるようだ。
今は上昇気流の中にいるが、今日の中国戦を含め、ここからの最終予選後半戦は相手のマークもより厳しくなる。特に鉄板ボランチに対しては激しく来ると見られる。
「チームとしての戦い方を中心にしながら、相手が自分たちの嫌なことをしてきた時にはピッチ内で解決する必要がある。状況判断とか適応力みたいなものは少しずつチームとしてできてきているので、さらにうまく対応できたらいいんじゃないかなと思います」と守田は前向きに取り組んでいく覚悟だ。
その対応力や応用力が直近の中国戦で前面に押し出されれば理想的。今回も背番号5の一挙手一投足に日本の命運が託される。
(取材・文:元川悦子【中国】)
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