CB:高井幸大
【写真:Getty Images】
生年月日:2004年9月4日(20歳)
所属クラブ:川崎フロンターレ
2024リーグ戦成績:22試合2得点
日本代表通算成績:1試合0得点
前節インドネシア代表戦で不安定さを見せたのが、3人のセンターバックを並べた最終ラインだ。劣悪なピッチコンディションと悪天候も大きく影響を与えたが、11月シリーズ直前に負傷した谷口彰悟の不在が響いている。
インドネシア戦を除くこれまでの4試合で3バックの真ん中を務めたベテランは、ビルドアップと対人を高いレベルでこなしていた。冨安健洋もDFとしてオールラウンダーの活躍を見せていたが、彼も負傷中で同シリーズには招集されていない。
彼ら不在の影響を緩和する存在として、高井幸大の先発抜擢は十分にあり得るだろう。チーム最年少のDFはセンターバックを生業としており、所属元の川崎フロンターレでは最後方からロングボールを供給している。今年7月~8月に行われたパリ五輪ではU-23日本代表のセンターバックとしてビルドアップのほか、インターセプトにも積極的な姿勢を見せた。
インドネシア戦ではベンチに入ることも叶わなかったが、今こそその能力と可能性を示すときだ。A代表スタメンデビューに期待がかかる。
CB:板倉滉
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年1月27日(27歳)
所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ)
24/25リーグ戦成績:10試合1得点
日本代表通算成績:34試合1得点
ワールドカップ・アジア最終予選が始まってから全5試合にスタメン起用されている板倉滉。ここまで安定したプレーを見せてきたが、15日に行われたインドネシア代表戦では期待されたパフォーマンスを発揮できなかった。
11月シリーズの直前に負傷離脱した谷口彰悟に代わって3バックの真ん中に入った同選手は、右に入ったインドネシア戦以前とは異なる働きを求められた。ビルドアップに加えて最後方のフィールドプレーヤーとして対人でも強さを発揮せねばならず、それらのタスクに苦労していた。
しかしながら板倉はブンデスリーガでも3バックの真ん中でプレーできる選手だ。負傷者が多いDF陣はオプションも豊富とは言い難く、現状のスカッドから最適解を導かなければならない。そういった事実も加味して、インドネシア戦に続いて板倉が最終ラインのDFリーダーとして起用されるはずだ。
CB:町田浩樹
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年8月25日(27歳)
所属クラブ:ユニオン・サン=ジロワーズ(ベルギー)
24/25リーグ戦成績:13試合0得点
日本代表通算成績:15試合0得点
15日に行われたワールドカップ・アジア最終予選第5節・インドネシア代表戦にて、最終ラインを守る3バックは苦戦を強いられた。悪天候など環境的要因も多かったが、負傷離脱中のDFリーダー・谷口彰悟の不在が響いている。
その中で出色のクオリティを見せたのが、左のセンターバックに入った町田浩樹だ。データサイト『FotMob』によれば、この試合における同選手のアタッキングサードへのパス数は「14」を数え、チャンスメイクも行った。
何より特筆すべきは空中戦の強さで、6回のエアバトルすべてに勝っている。インターセプトも2回記録しており、攻守の切り替えにおいても重要な役割を担っていた。
強いてあげれば対人に不安を見せる場面があったが、インドネシア戦のDFラインで最も安定していたのは数字上からも明らか。中国戦で先発から外れる理由はなさそうだ。