フットボールチャンネル

Jリーグ 22時間前

「みんなが僕のために…」アンデルソン・ロペスが横浜F・マリノスで感じる愛。得点量産の秘訣は「わかっている」から【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

シーズン開幕前、前監督と交わした約束

「シーズンが始まる前に、僕は前年よりもいいパフォーマンスをする、という目標を掲げてきた。そのなかで前監督は、昨シーズンよりもゴール数を伸ばせると、具体的な数字を示してくれた。それを達成するために努力を積み重ねてきたなかで、昨シーズンの数字を超えられたのはすごくうれしい。具体的な数字は、到達したときに言いたい。ただ。得点感覚は昨シーズンよりも優れている、という手応えはあります」

 磐田戦でJ1リーグ通算199試合に出場したロペスは、札幌、サンフレッチェ広島時代を含めた通算ゴール数を「98」とした。実は磐田戦の37分にクロスバー、後半アディショナルタイムの95分には左ポストを直撃するシュートを放ち、試合後には「あの2本は痛かった」と悔やみながらこう続けた。

「100ゴールは狙っているけど、もちろん100ゴールで終わるのではなく、もっともっと決めていきたい」

 ストライカーの欲も垣間見せたロペスは、右腕にボールを大事そうに抱えて帰りのバスに乗り込んだ。ハットトリックを達成した記念ボールには、チームメイトたちのサインがしたためられていた。

「(オフに)ブラジルの自宅へもって帰るんだ」

 サッカー小僧のような笑顔を浮かべたロペスは、マリノスへの愛と仲間たちからの信頼感、そして31歳になったいまも成長しているという手応えをハイレベルで融合させながら、敵地で湘南ベルマーレに臨み、そしてホームに名古屋グランパスを迎える残り2戦へ、連続得点王獲得という偉業をかけて臨む。

(取材・文:藤江直人)

【関連記事】
【最新順位表】2024明治安田Jリーグ J1・J2・J3全60クラブ 優勝・昇格・降格
戦力アップ成功!? J1全20クラブ、夏の補強評価ランキング1〜10位。充実したスカッドを作り上げたのは?
禁断の後出し!? J1リーグ順位予想1〜10位。優勝争いを制するのはFC町田ゼルビアか。それとも…【2024シーズン】

1 2 3 4 5 6 7

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!