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Jリーグ 22時間前

「みんなが僕のために…」アンデルソン・ロペスが横浜F・マリノスで感じる愛。得点量産の秘訣は「わかっている」から【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

なぜロペスにパスが集まるのか?

「みんなともすごくコミュニケーションを取るし、性格を含めた人間性も素晴らしい。すごくリスペクトされているからこそ、大事な場面でのゴールを含めて、ここまでの結果を出せていると思っています」

 累積警告による出場停止1試合を除いて、今シーズンに出場した35試合で96本のシュートを放ってきた。2位の宇佐美貴史(ガンバ大阪)の87本に大きく差をつけてトップに立つが、ストライカー特有のエゴイズムを前面に押し出しているわけではない。ロペスは磐田戦後にこんな言葉も残している。

「本来ならばこの順位にいたくなかった。マリノスのポテンシャルは、僕たちが一番わかっているので」

 鳥栖戦に続く連勝で順位を暫定9位にまであげた。それでも開幕から不振が続き、指揮官交代も味わったシーズンには決して満足していない。マリノスのために、という思いを身長185cm体重82kgの体全体から放つからこそ最前線のロペスにパスが集まり、シーズン最終盤でその頻度がさらに増した。

 マリノスで3シーズン目を迎える開幕前。得点王を獲得したときの願いをかなえ、憧れの「10番」を背負ったロペスは、新たに指揮を執るハリー・キューウェル監督と話し合いの場をもった。

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