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Jリーグ 22時間前

「みんなが僕のために…」アンデルソン・ロペスが横浜F・マリノスで感じる愛。得点量産の秘訣は「わかっている」から【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

アンデルソン・ロペスが「常に心がけている」こと

 敵陣の右サイドでゲームキャプテンの松原健が奪い返したボールを、小池龍太から西村拓真、渡辺皓太とテンポよくつなぎ、逆サイドの永戸勝也へ運んだ直後だった。

 ペナルティーエリア内の中央にいたロペスへ、永戸が鋭いパスを通す。左太もものつけね付近でトラップしたロペスはボールの勢いを殺し、なおかつ足元で落ち着かせて利き足の左足を一閃した。

 元日本代表の守護神、41歳の川島永嗣の牙城を破り、ゴールの右隅へ吸い込まれた一撃が、開始わずか5分に磐田のジョルディ・クルークスが先制し、そのまま推移していた一戦を振り出しに戻した。

「プレーの質の高い選手がこのチームにはたくさんいますし、だからこそ質の高いパスがいつでも僕のところに来る。それがわかっているので、僕は常に準備することだけを心がけている」

 自身のもとへボールを届けてくれた日本人の仲間たちに感謝したロペスは、さらに同胞のブラジル選手、右ウイングのヤン・マテウス、左ウイングのエウベルのサポートをつけ加えるのも忘れなかった。

「特に前線ではヤンとエウベルが近くにいて、常に僕の動きを見てくれている。なので、どんなシチュエーションでも彼らからいい形でボールをもらえるように意識している」

 エンドが変わった直後の47分に西村のゴールで逆転に成功し、迎えた64分に今度はロペスの右足がまばゆい輝きを放った。磐田を突き放すゴールをお膳立てしたのはマテウスとエウベルだった。

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