遠藤康は「いろいろ話してくれた」「なんかかっこいい」
11月8日、仙台市出身で鹿島アントラーズで15シーズンプレーし、2022年から3シーズンプレーし、今季はキャプテンを務めていたMF遠藤康が現役引退を発表した。チームに大きな影響を与えてきたベテランの引退について、同じ年に仙台に入り、たくさんの助言をもらった中島はリスペクトの気持ちを言葉にする。
「長い間サッカー人生過ごしてきて、やっさん(遠藤康)はタイトル取ったりして名を残した方です。やるべきことをやって自分たちにアドバイスしてくれたりしたので、すごい人だなと思います。自分が良い時も悪い時も、その時に合った声かけをしてくれましたし、やっさんの方が先(の加入)だったと思うんですけど、シーズンが終わった後もいろいろ話してくれましたし、偉大な人だなと思いました」
「梁(勇基)さんの時もそうでしたけど、もうちょいできるよなと思って、なんかかっこいい去り方やなと思います。梁さんは最後一緒にサッカーして引退していったんですけど、やっさんはちょっと今年1年ケガしちゃって、たぶん相当自分自身が1番苦しかったと思いますし、そういう(引退の)決断するのも難しかったと思いますけど、復帰してきてサッカーしたら、やっぱりやっさんうまいなって思いましたし、体がまだ(良いプレーが)できる状態で引退していく姿はかっこいいなと思いました」とレジェンドの去り際に美学を感じていた。
最終節で勝てばまだ一緒にサッカーができるじゃないかとの問いかけには「それは中(ミーティング)でも(本人が)言ってくれました」と語る中島。「みんなが気負ってプレーするのもやっさんは見たくないと思いますし、自分たちが精一杯やってる姿に対して今年1年いろいろアドバイスをくれたので、そういう(気負った)プレーを見せないようにしていきたいですね」と話した。
「自分が試合に出ていない時って、やっぱり不甲斐ないプレーをしてる人に対して、いろいろ思っちゃうので。(遠藤自身)ケガで出られていないというのもありますし、引退するラストの試合というのもあるので、結果がどうあれみんなが全力でやりきったなって思えるような試合を届けられたら良いかなと思います」。引退する遠藤のためにも、気負い過ぎずに全力プレーを見せたいと最終節を前に意気込んでいた。