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“メシロナ”がいなければ…。バロンドールを受賞していたはずのスター選手(5)トップ3にも入らない!? 前人未到の3冠も

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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2024年のバロンドール授賞式が現地時間28日に行われた。21世紀における「バロンドール」といえば、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの存在が際立ったが、中には彼らを抑え世界一の称号を手にしても不思議ではなかった選手も存在した。今回は、“メシロナ”がいなければバロンドールを手にしていたであろう選手を紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)

MF:ヴェスレイ・スナイデル(2010年)

2010年スナイデル
【写真:Getty Images】

生年月日:1984年6月9日
当時の所属クラブ:インテル
09/10シーズン成績(クラブ):41試合8ゴール15アシスト
09/10シーズン成績(オランダ代表):14試合8ゴール1アシスト
同年のバロンドール受賞者:リオネル・メッシ

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 リオネル・メッシによってバロンドール受賞を阻止された被害者として、ヴェスレイ・スナイデルの名前がよく挙がる。

 アヤックスで「神童」と謳われたものの、鳴り物入りで加入したレアル・マドリードでは思ったような成績が残せなかったスナイデル。わずか2シーズンでの退団となった同選手は、2009年夏にジョゼ・モウリーニョ体制2年目のインテルへと加入した。

 背番号10を与えられた25歳は、優れた技術と広い視野を活かし、トップ下の位置で組み立てからフィニッシュまでチームの攻撃を支え続けた。スナイデルの下でディエゴ・ミリートら強力な攻撃陣が躍動し、インテルは2009/10シーズンにイタリアのクラブ史上初となる主要タイトル3冠(UEFAチャンピオンズリーグ、セリエA、コッパ・イタリア)を達成した。

 2010年6月にはFIFA南アフリカワールドカップが開催された。スナイデルは5得点で大会得点王に輝き、オランダの準優勝に貢献。優勝トロフィーは掲げられなかったものの、クラブ、代表ともに圧巻の成績を残し、バロンドールの最右翼とみられていた。

 しかし、結果は非情なものだった。メッシが2年連続の戴冠を受け、2位と3位もシャビ・エルナンデスとアンドレス・イニエスタとバルセロナ勢で埋め尽くされ、スナイデルはトップ3に入ることすら叶わなかった。

 スペイン紙『アス』によると、2023年に行われたインタビューでスナイデルはこの結果に対し「2010年のバロンドールを受賞できなかったのは少し不公平だった」と言及。しかし、同時に「バロンドールかCLかどちらか選ばなければならないとしたら、CLを選ぶだろう。集団でトロフィーを獲得する方が好きだからね」と、自身のキャリアに満足しているようだ。

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【了】

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