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「目に見える結果を残せない」鎌田大地の悩み=サッカー日本代表の強み? シャドウ起用で異彩を放つ唯一無二の存在【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

シャドウとしての鎌田のストロングポイント

 それは、やはり”リンクマン”として周りを生かし、自らも輝く能力に長けているから。

 そういった特徴を持つシャドウの選手は彼1人と言っても過言ではない。今の日本代表にとって不可欠な存在になっているのは確かなのだ。

「今は本当に順調に行ってますけど、勝つのは当たり前じゃないし、最終予選の難しさっていうのは自分たちが一番理解している。つねに相手にリスペクトを持って、勝ち点3だけを狙っていけたらいいなと思います」と鎌田は神妙な面持ちでコメントした。

 そんな発言が口を突いて出るのも、3年前の2022年カタールW杯最終予選で代表落選の屈辱を味わった経験が大きいはずだ。

 当時は幸いにして仲間がW杯の切符を勝ち取ってくれて、自分自身もフランクフルトでのUEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇という実績を作って代表復帰することができた。

 しかし、28歳になった今は「自分が日本を勝たせないといけない」という強い自覚もある。試合を重ねるごとに頼もしさが増している印象だ。

 今後もシャドウのポジション争いは熾烈を極めそうだが、独特なストロングを持つこの男の存在価値が薄れることはない。インドネシア代表戦はその事実を改めて強く再認識させる機会になったと言っていい。

(取材・文:元川悦子)

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【了】
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