森保監督が鎌田を重用する理由とは
2つのプレーはどちらもアシストがつかず、「自分はアシストの1個前のパスが多くて、目に見える結果をなかなか残せない」という鎌田の悩みは解消されなかった。それでも、本人は納得いく仕事は遂行できた様子。
後半は三笘、伊東純也と2シャドウを結成。特に三笘と組んだ右シャドウでは難しさも感じたというが、柔軟性と適応力の高さを改めてアピールし、森保一監督の起用にしっかりと応えたと言っていい。
ここまでの最終予選を振り返ると、鎌田は9月のバーレーン代表戦、10月のサウジアラビア代表戦と今回とアウェイ3戦で南野とともに2シャドウで先発。合計7ゴールに関与するという頭抜けた働きを見せている。
今夏、イングランドに赴き、所属先のクリスタル・パレスでは必ずしも目覚ましい活躍を披露できているわけではないが、代表では守田を筆頭に周囲の面々と絶妙のハーモニーを奏でている。それは紛れもない事実と言っていい。
だからこそ、森保監督は鎌田を重用しているのだろう。シャドウ要員としては、11月10日のバルセロナ戦で異彩を放った久保建英もいるし、試合途中からインサイドで起用されるケースが増えてきた三笘や堂安律もいる。が、指揮官は鎌田に強くこだわっている。