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日本代表 1日前

「目に見える結果を残せない」鎌田大地の悩み=サッカー日本代表の強み? シャドウ起用で異彩を放つ唯一無二の存在【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

引いて守る相手に対しての解決策

 前者は35分。3バック左の町田浩樹がペナルティエリア手前左の位置から斜めのパスを供給。守田が反転しながら前方にパスを出した。ここで抜け出したのが鎌田。

 彼は相手DFをかわしてラストパスを中央へ送り、小川がファーから走り込んできた。これをジャスティン・ハブナーがスライディングで先に触ったが、そのままゴール。日本はしっかりと先制点を奪ったのである。

「5−4でブロックを組んでくる相手に対して、焦れずにうまくパスをし続けるのが大事だと分かっていた。あの瞬間は守田君があの(高い)位置にいることがすごく大事だった。

 オーストラリア戦はそれがなかったけど、引いてブロックを作ってくる相手にはボランチの選手が1枚上がって攻撃人数をかける方が点を取れるチャンスが広がる。すごくいい形だったと思います」と鎌田はしてやったりの表情を浮かべた。

 そして後者は40分。左サイドを駆け上がった三笘薫に背番号15がスルーパスを通し、守備組織を完璧に崩したのだ。直後の折り返しに反応して、斜めに走り込んだのが南野。背番号8が豪快な左足シュートを決め、日本は早くも勝利をほぼ決定づけたのである。

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