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サッカー日本代表は”課題が残る”4得点大勝。改めて浮き彫りとなった弱点、アジアカップの再現もあり得た?【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

交代選手の起用法には疑問が残る

 ただ、全体的にはボール保持に安定性を欠き、72分にはGKのロングフィードから決定機を作られるが、シュートがGK鈴木の正面で助かる。

 雨と芝生の影響があったとはいえ、ロングボールに対する脆さはアジアカップでイラン代表に敗れた試合を思い起こさせた。

 79分に3回目の交代。小川→大橋祐紀、鎌田→旗手怜央が代わって入り、左側は前田、旗手のセルティックのコンビになった。しかしCFは古橋亨梧ではなく大橋。大橋はトップよりもシャドーが本来のポジションだろう。

 伊東もいつものワイドポジションではなくシャドー。大橋、伊東を違うポジションで起用したわけだが、そのテストをする意味があったのかは疑問。フレッシュな選手を使うという以上の効果はあまり感じられなかった。

 すでに4−0で交代が勝敗に影響を与えるようなものではなかったわけだが、焦点が絞れないまま時間を消費してしまったかもしれない。予選は結果だけが重要なので大きな問題でないが、後半はとくに不完全燃焼感が残った。

(文:西部謙司)

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【了】
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