「クラブにとってプラスとなる」ローマに今必要な人材とは
口を閉ざし続けるフリードキン・オーナーについて、「彼らは就任当初からそのようなスタイルを貫き、何も語らず、一つのタイトルを獲得し、2度も決勝に導きました。それに難しい財政状況を解決した企業家です。彼らに助言が必要とは思えません。
ただ、父から教わったのは、『会長とは常に表に立って責任を背負う存在であるべきで、チームだけでなくクラブのために働く全ての人々を守るため、批判や反対の声から防波堤とならなければならない』ということでした」とフランコの死去のあと、10/11シーズンに限り、自ら会長職を務めたロゼッラ女史は、父から学んだ会長としての覚悟を語っている。
さらに、「トッティのようにイタリアのサッカーを理解し、ローマを愛する人物は、クラブにとってプラスとなるでしょう。トッティであれ他の誰であれ、そうした人物が必要です」とローマにとってシンボリックな人物の幹部入りを主張していた。
ラニエリは、ローマにすべてを捧げるローマ人であり、エレベータークラブのレスターを奇跡のプレミアリーグ制覇に導いた名将だ。危機に瀕するチームにこれ以上最適な人物はいないだろう。
73歳の老将は、カリアリを率いた昨季限りで、サッカー界からの引退を表明していたが、ローマの危機のために立ち上がった。今季はチームの指揮を執り、来季からはテクニカル・ディレクターの職に就いて、チームをサポートすることになるという。