過去にも同じようなことがあった。ローマの迷走
迷走するローマは今季、3人目の指揮官就任だ。2024年という括りで見ると、ジョゼ・モウリーニョも解任されているため、ラニエリで4人目の監督である。これほどの混乱に陥ったのは、5人の監督が指揮した04/05シーズン以来だ。
2004年といえば、ローマが来日し、FC東京とプレシーズンマッチを戦った年である。この1年は、ユーヴェに引き抜かれたファビオ・カペッロの後継となったチェーザレ・プランデッリが、妻の重病のためシーズン直前に電撃辞任。ここから負のスパイラルに陥った。
ローマOBのルディ・フェラーが引き継ぐが、わずか4試合で解任。暫定監督として、エツィオ・セッラがレアル・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)第2戦で指揮を執り、その後は、ルイージ・デル・ネーリが第5節からチームの指導を受け継ぐ。
一時は5位まで順位を押し上げるが、終盤戦で失速。第26節のパレルモ戦から3連敗を喫し、指揮官の座を解かれた。第29節からはブルーノ・コンティが、暫定監督としてシーズンの最後まで指導にあたったが、1勝4分5敗の8位と散々な成績で終えている。
当時の会長だったフランコ・センシの娘、ロゼッラが今月12日、会長としての心構えを語っていた。