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セリエA 6日前

迷走するローマに最適な人物。「私はそのために呼ばれた」“修理工”クラウディオ・ラニエリに託された最重要タスク【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

情報が錯綜するなかダニエレ・デ・ロッシが放った言葉

 ドルトムントの前指揮官エディン・テルジッチや、チェルシーのレジェンドであるフランク・ランパードという外国人監督就任の可能性まで浮上した。さらに、ユヴェントスの前監督、マッシミリアーノ・アッレグリやマンチーニ、モンテッラの名前まで上がり、情報は錯綜。毎日のように最有力とみられる後任候補の名前が入れ替わる混乱ぶりだった。

 また、ダニエレ・デ・ロッシが解任後、初の公の場となったイタリア・サッカー界殿堂入りの11月11日の表彰式で、沈黙を破った。

「自分は、トリゴーリア(ローマのトレーニングセンター)に戻ることは絶対にないとは一度も言っていない。選手として、監督としても経験した出来事があり、トリゴーリアは自分の家のような場所だ。

 同じことをフリードキン会長も常に言っていたし、私の父も今もそこで働いている。私がコヴェルチャーノ(イタリア代表のトレーニングセンター)に戻るように、トリゴーリアにもいずれ戻るつもりだ」と言明。解任直後に発したとされる“トリゴーリア決別宣言”を完全否定した。

 このため、9月18日に監督の座を解任されたデ・ロッシ復帰の待望論が再熱。しかし、メディアに、3年契約を締結中のデ・ロッシの名前が後任候補に挙がることは最後までなかった。

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