オーストラリア戦の反省が成長へ「あれから…」
さしあたって、田中が今の日本代表でやらなければいけないのは、3バックにおけるダブルボランチの最適解を見出すこと。オーストラリア戦ではその難しさを感じたのか、少し攻守両面でノッキングを起こした印象もあった。
「あれから3-4-3のいろんなチームの試合を見たりしました。4-4-2の相手だったら基本的に立ち位置が有利な状況になることが多いけど、3-4-3とか3バックの相手に対して自分がどこに立つべきなのかはいろいろ考えています。配置的にいいところに立てれば、プレーするのがもっと楽になる。
守備に関しては前回そこまでシュートを打たれたわけではないけど、やっぱりポジショニングを整理して臨めればいいかなと思います」
田中は前回の反省を踏まえ、自分なりに答えを追い求めている様子。その探求心と向上心の高さは大きなストロングと言っていい。5-4-1をベースにしているインドネシア相手に出場機会が巡ってくれば、前回からの進化を示す絶好のチャンスになるはずだ。
10月のクラブ月間MVPの自信を最終予選に還元し、自身の序列を引き上げられれば最高のシナリオだ。それが1年半後のW杯で絶対的主力として戦う布石にもなる。適応力と臨機応変さに秀でた田中碧が、次の代表戦のピッチで10月とは全く違った輝きを示す姿を心待ちにしたいものである。
(取材・文:元川悦子【インドネシア】)
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