苦しんだ時間が生かされる。井上健太の未来を左右する450分
「最高のエウベルに勝てるように」
リーグ屈指のウインガーに挑戦状を叩きつける。競争が激しさを増せば、チーム力の底上げにもつながるだろう。試合に絡むことさえできなかった昨季後半の時間を肥やしにして、蕾がようやく花開こうとしている。
「去年は前半戦にチャンスがありながら生かせず、ベンチ外で苦しい時間を過ごしていた。その時に下を向かずにやっていたことが生かされていると思う。とにかく数字を出して、苦しい状況のチームを救える選手になりたい。
今まではみんなが大差をつけた中で出場して自分が乗っかるような形だったけど、今度は自分がクラブを勝利に導けるような選手になりたい。もうそういう年齢だと思うので、そうなっていかないといけない」
これからキャリアの最盛期を迎える26歳が決心を固めた。今週末のジュビロ磐田戦を含め、今季の残り試合は公式戦5試合のみ。井上健太の未来を大きく左右する450分になる。
(取材・文:藤井雅彦)
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