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Jリーグ 2日前

【開拓者としてのFC町田ゼルビア1】若いビジネス人材を育てる独自の制度。他クラブにも輩出「ここまでできる環境はない」

シリーズ:開拓者としてのFC町田ゼルビア text by 後藤勝 photo by Getty Images

学生時代の経験が活かされる環境

FC町田ゼルビアで働く神戸琴葉さん
元インターン生で入社2年目の神戸琴葉さん【写真:編集部】

「まずはやっぱり自分で考えて行動してみる。そこに対してフィードバックをいただいて、自分もたとえばホームゲームのイベントを担当させていただき、岡田さんを含むスタッフの方々からいろいろな意見を頂戴して、次に活かしていくことが出来ました。そうやって社員の方に温かく見守ってくださる環境でやらせていただいてることは、すごくありがたいですね。やる気があることを尊重していただけるので、どんどんチャレンジしすることが活きる環境であると思っています」(板谷さん)

 板谷さんが所属しているのはホームタウンを担当する地域振興部。地域に愛されるクラブとなるため、常に町田市内を走り回っているという。

「いろいろな商店会さん、町田市の行政さん、町田市の企業さん、応援してくださるパートナー企業さん、いろいろな方々と関わらせていただきつつ『ふれあいゼルビア学校訪問活動』と言って、町田市内の小学校、中学校、学童保育クラブなどを訪問したり、本当に幅広く町田の地域の皆さんと関わらせていただいています。

 クラブとしては『青く染めたい』という意向があり、クラブを日常から身近に感じていただけるようにするために、ポスターや横断幕を掲出する活動をやっている中で、そのお願いプラス、町田市内の方とのコミュニケーションを大事にしていて。ポスターを更新する時に町田市内のみなさんとコミュニケーションをとるというところも意識しておこなっています」(板谷さん)

 一方、学生から正社員となった神戸さんは入社後さらに進化。アイドルにも興味を持ちグッズを購入する自らの経験も活かし、ファン、サポーター同士のコミュニケーションを生み出すものとしてグッズを捉え、商品開発に励んでいる。

「ファン、サポーターの数も増え、若い女性の方も増えてきて、選手の個人グッズも売れるようになってきました。そういったところは今年、数を増やしたり、普段も着られるようなアパレルとかも要望の声はいただくので、そこは数量を見極めながらちょっとずつ出していくというところで、バランスを見ながら展開しています」
 

 こうしてふたりの話を聞いていくと、インターン制度に応募してから学生スタッフで1年半、それに加えて神戸さんの場合は社員としての2年間で、町田市内とスタンドを青く染める仕事をこなせる人材となってきていることがわかる。前出の岡田部長は、町田のインターン制度についてあらためて次のように総括した。

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