「ここまでできる環境は他にはない」FC町田ゼルビアが作る切磋琢磨できる仕組み
「自分自身、ここまで学生のうちにJリーグクラブに深く入って仕事をできる環境はもう本当に、ほかにはないと思っていて。いろいろなことを任せていただく機会がすごく多く、それが自分自身の成長にすごく繋がっていると思っています。
学生スタッフも社員の方と分け隔てなく一体感を持って取り組んでいるんですけど、学生スタッフの仲間のなかで刺激し合ってみんなの成長が見える、刺激し合える存在と切磋琢磨して成長していけるところがいいですね。若くてJリーグだったりサッカー業界に興味がある方は、もう本当に挑戦してほしいなっていう環境です」
一方、マーケティング部MD課でグッズの企画販売を担当する神戸琴葉さんにとっても、学生スタッフだった期間は思い出深い日々。入社2年目のいま、インターン生の日々を次のように振り返る。
「私がインターン生として入った時は、同期が全部で6人いたんですけれども、それぞれ部署、担当の業務は違っていても、やっぱり同期というところで、友達ではなく仕事仲間でもあるので、悩んだ時に相談出来たり。それこそホームゲームに向けて一つの企画を学生たちで考えたり、そういった仲間の大切さを、この学生スタッフの時にすごく実感したかなって思います」
正式に入社したあとの業務内容も、インターン生としてやってきたことを活かすもの。卒業後、正社員としての仕事に「身構えることなくスッと入ることが出来た」と、神戸さんは言う。
「私ともうひとり同い年の女性がいたんですけれども、そのふたりが最初のグッズのインターン生ということで、学生スタッフにグッズの先輩はいなかったんですね。ですから、仕事もグッズ担当の社員の方から直接教えていただく形で始めて、ある時点でその試合当日のブースの運営をひとりでやるようになり、実際に経験してどんどん覚えていくという働き方でした。
社員の方にまずは教えていただき、温かく見守っていただいて、自分がやったことに対してフィードバックを伝えていただくいただく。その中で経験を積み、どんどん成長出来てきているなと、自分自身実感しています」(神戸さん)
学生スタッフが考えていること、チャレンジしたいことを尊重し、判断を委ねるケースが多いという。自発的に物事を進めていきたい気質の学生にとってはやりやすい環境になっているようだ。神戸さんは学生スタッフの時にオリジナルのお菓子をデザイン、実際に試合会場で販売した。この時、SNS等でサポーターから反応を得られたことが自信になったという。
まずは学生の意思を尊重するという方針は変わらず一定のもので、現役で学生の板谷さんにも思い当たるフシがある。