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残留が近づいてから“やる”では遅い。松尾佑介が強く求める浦和レッズの理想の姿とは。「監督もいつも言ってます」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

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明治安田J1リーグの第36節、浦和レッズ対サンフレッチェ広島が10日に行われ、3−0で浦和が勝利した。今シーズンの開幕戦で完敗を喫した相手へのリベンジ、そして、J1残留を確定させた浦和だが、この試合で先制点を決めた松尾佑介はチームに発破をかけるようにさらなるレベルアップの必要性を強調した。(取材・文:河治良幸)

開幕戦のリベンジを遂げた3−0の快勝

松尾佑介
【写真:Getty Images】

 浦和レッズはホームの埼玉スタジアム2002で、首位を争うサンフレッチェ広島に3−0で快勝。勝ち点を46まで伸ばし、3試合を残して今シーズンの残留を決めた。

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 浦和がシーズン前に掲げた目標からすれば、賞賛に値するものではないかもしれない。しかし、マチェイ・スコルジャ監督が再任して5試合目、ようやく自分たちの狙いを体現して、開幕戦で敗れた広島をねじ伏せる形で勝利できたことが、今後につながることは間違いない。

「間違いなく言えるのは、残留という文字がちらついて、チームは変わったと思うんですね。それを残留が近づいたからやっているのでは、僕らは優勝からは程遠い。シーズンの当初から、それぐらいの緊張感を持つチームを作り出して、自分たちにプレッシャーをかけて試合をしていきたいなと思います。そのきっかけになれば」

 そう振り返ったのは、決勝ゴールとなる先制点を記録するなど、この日のヒーローになった松尾佑介だ。まさしく浦和のスピードスターらしい活躍ぶり。

 この試合で途中出場から浦和復帰後、日数にして実に10年6ヶ月ぶりの初ゴールとなる3点目を決めた原口元気も「まだまだもっと重要なゴールを決めなきゃいけないし、今日はそれを松尾がやったので、それを自分もやりたい」と語っている。

 その勝負を大きく分けた松尾の先制点は、前半も終わりに差し掛かった45分にもたらされた。

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