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プレミアリーグ第11節、チェルシー対アーセナルが現地時間10日に行われ、1-1のドローに終わった。怪我からの復帰後初先発となったマルティン・ウーデゴールが右サイドを活性化させた一方で、特に前半の左サイドはほぼ機能していなかった。その理由と、この課題を解決することができる男の存在とは。(文:安洋一郎)
アーセナルとチェルシーのダービーはドローに
【写真:Getty Images】
両チームにとって、この勝ち点「1」はどのような意味を持つのだろうか。チェルシー対アーセナルのビッグマッチは1-1のドローに終わった。
今夏にユーロ(欧州選手権)やコパ・アメリカが開催されたこともあって、フィジカル的な負担が他リーグと比較をしても大きいプレミアリーグのクラブは怪我人続出に悩まされている。
そうした中で前節を4位と5位で終えていた両チームは、シーズン後の最終順位も意識してか、満身創痍の選手たちも先発に抜擢。チェルシーは前節マンチェスター・ユナイテッド戦で負傷していたコール・パーマー、アーセナルは足の指を骨折しているデクラン・ライスをスタメン起用し、ビッグマッチでの勝利を目指した。
同じロンドンに本拠地を構えるダービーで、ひときわ目立つ活躍をみせたのが、怪我からの復帰後では初先発となったアーセナルのマルティン・ウーデゴールである。
ガブリエウ・マルティネッリの得点をお膳立てした60分のシーンを筆頭に、保持時は彼の離脱中に欠けていた右サイドでの創造性、被保持はチームメイトに指示しながらのハイプレスで調子を落としているチームを牽引する堂々たる活躍を披露した。
彼の復活で活性化した右サイドとは対照的に、特に前半は左サイドの機能不全が目立つ試合展開となった。なぜ、この試合でアーセナルの左サイドはあまり機能しなかったのだろうか。