「行けそうだねって話はしていました」
相手エースのマテウス・サヴィオとジエゴの左サイドは強力で、新潟の右サイドは守勢に回る時間が長かった。
それでも左の橋本は要所要所でスペースを見つけ、スルスルと前に上がり、クロスやサイドチェンジを入れていく。新潟のチャンスのほとんどに背番号42が関与していたと言っていい。
「前半は相手がミドルブロックですごくキレイな4−4−2で構えてくる中で、自分たちがポジションチェンジをしたり、僕が一度、前に上がって後ろが3枚になるような形でズレを作ろうと試みた。それで行けそうだねって話はしていました」と橋本自身も前向きな感触を抱いたという。
0−0で迎えた後半。新潟はさらに攻撃を加速させていく。
松橋監督はルヴァン決勝と同様に、20分過ぎから長倉幹樹と小見洋太というジョーカーを投入。小見が流れを引き寄せるような推進力を見せ、そこまで効果的に侵入できていなかったアタッキングゾーンの攻略ができそうな雰囲気も漂った。