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連敗中レアル・マドリードが個の暴力でオサスナを粉砕。ゾクゾクするほど支配的、最強レアルが帰ってきた!【ラリーガ第13節】

text by 編集部 photo by Getty Images

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レアル・マドリードに所属するFWビニシウス

【写真:Getty Images】

レアルが完勝!!

 9日、ラリーガ第13節レアル・マドリード対オサスナの一戦が、エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウで行われた。首位を争うバルセロナに大敗を喫し、これ以上負けが許されない2位のレアルは、4人のスターが全員先発。一方、4位オサスナはそのバルセロナに4得点勝利を収めるなど躍進を続けており、再度大物食いをうかがった。

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 負けられないレアルはFWビニシウス、FWキリアン・エムバペ、FWロドリゴ、MFジュード・ベリンガムのカルテットが全員先発。欧州チャンピオンズリーグ(欧州CL)ミラン戦にも敗れ、チームには暗い雰囲気が漂う中、勝利に向けた執念を感じさせる。

 しかし開始早々、そのレアルにアクシデントが発生。前半20分にロドリゴが左太ももを負傷し、MFブライム・ディアスが交代出場することになる。さらに30分には大黒柱のDFエデル・ミリトンが競り合いの中で負傷し、担架で退場。センターバックの選手層が不安視されるレアルにあって、交代で出てきたのはこの日がトップチームデビューのDFラウール・アセンシオだった。

 そのR・アセンシオの勇敢なプレーぶりにも支えられながら、個で圧倒するレアルに先制点が生まれる。前半34分、セカンドボールを回収したベリンガムがビニシウスに縦パスを送ると、わずか2タッチでペナルティエリアに侵入し、細かいタッチから右足一閃。バロンドールまであと一歩だった男が貫録を見せつけ、今季6ゴール目を奪取した。

 チームに勢いが増す中、R・アセンシオが輝く。前半42分、ディフェンスラインでボールを持つと、オサスナのラインの裏に見事なスルーパスを配球。飛び出したベリンガムが落ち着いてキーパーの頭上を越すワンタッチシュートを決め、スコアは2-0に。ベリンガムは嬉しい今季初ゴールとなった。一方、ここまでオサスナは何もできず、前半終了を迎えた。

 後半からは、これまた負傷退場となったキャプテンDFルーカス・バスケスに代わり、MFルカ・モドリッチが出場。以降MFフェデリコ・バルベルデがポジションを変え、右サイドバックを務めた。

 満身創痍だが、この日のレアルは一味違う。61分、コーナーキックをキャッチしたGKアンドリー・ルニンが高速パントキックを配球。オサスナDFが裏に抜けたボールを懸命に追うものの、並走するのは神速ビニシウス。ワンタッチで前を取り、鮮やかに相手キーパーをかわしてゴールを奪って見せた。

 オサスナはFWブライアン・サラゴサを中心としたカウンター攻撃で一矢報いようとするが、今季の好調ぶりがまるで嘘かのようにうまくいかない。そして69分、ペナルティエリア内でボールを保持するDFエンゾ・ボヨモにプレスをかけ、奪ったB・ディアスが横パスを送る。無慈悲にもゴールネットに突き刺したのは、またしても背番号7だった。

 ビニシウスの完璧なハットトリックで勝負あり。役者大活躍のレアルが4-0の完勝を収めた。負傷者や空回りするエムバペといった不安材料があるとはいえ、R・アセンシオの台頭、ベリンガムの復調、そしてビニシウスの飛翔といったポジティブな話題も多い。ゾクゾクするほど圧倒的。サンティアゴ・ベルナベウに、最強レアル・マドリードが帰ってきた。

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