柏レイソル(2010シーズン)
監督:ネルシーニョ
Jリーグファンであれば多くの人がご存知だと思うが、柏レイソルは定期的にJ2の舞台で猛威を振るってきた。彼らは異次元の強さを誇り、無双状態に。手のつけられなくなった柏を「J2の環境破壊」と呼ぶ人まで現れるほどだ。
その歴史の1ページに、2010シーズンのチームがある。
2006年に初めてのJ2降格を味わった柏は、1年でJ1復帰を達成した。2007シーズンから再びJ1で戦い続けていたが、2009シーズンに2度目のJ2降格が決定。2010シーズンはネルシーニョ監督の下でJ1復帰を目指す1年となった。
クラブは、レアンドロ・ドミンゲスを獲得。助っ人ブラジル人FWを攻撃の軸として上位躍進を図った。
この補強がハマり、柏はリーグ開幕から快進撃を続ける。シーズン初黒星が第21節だった事実からも、柏の圧倒的な強さが分かるはずだ。
L・ドミンゲスはリーグ戦13得点、林陵平と工藤壮人氏が10得点ずつを奪取するなど、攻撃陣が大爆発。2010シーズンにJ2で2桁得点を奪った選手の数(3人)が最も多いチームとなった。
最終的に、チームは36試合23勝11分2敗と隙の無い成績でシーズンを終え、念願のJ1昇格を決めている。
ちなみに、柏は翌2011シーズンにこの攻撃力を維持したままJ1に乗り込み、まさかのJ1優勝を達成。J2とJ1を連続優勝するという史上初の快挙を成し遂げた。
この”後日談”を踏まえれば、2010シーズンの柏レイソルがJ2レベルでは無い怪物級の強さを誇っていたことが分かるだろう。