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コラム 2か月前

「価値はない」と言われたレテギの覚醒。「サモラーノを彷彿と…」数奇なキャリアを歩む男のストーリー【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

SNSで辛辣な意見が飛び交ったアタランタへの移籍

 同クラブ所属のジャンルカ・スカマッカが、8月4日のパルマとのプレシーズンマッチで、左膝前十字靭帯を断裂。年内中の復帰は絶望的となった。

 昨季は、後半戦でブレイクし、リーグ戦で12ゴールを奪い、さらに、UEFAヨーロッパリーグ(EL)では、難攻不落の地、アンフィールドでドッピエッタを記録。リバプール撃破の立役者となり、EL優勝に大きく貢献した。

 この大型FWに代わる点取り屋として、白羽の矢が立ったのがレテギだった。交渉は瞬く間にまとまり、8日には移籍が成立。2200万ユーロ(約35億2000万円)の移籍金で契約は締結された。

 だが、昨季7得点に終わったFWに、サポーターの反応は冷たく、「これほどの価値はない」と辛辣な意見がSNSで飛び交っていた。

 しかし、今季が開幕すると、良い意味で期待を裏切った。初戦のレッチェ戦で2ゴールを上げると、第7節の古巣ジェノア戦で3得点を記録。たった7試合で、昨年の得点数に早くも並んだ。その後も着実に得点を積み重ね、第11節の首位ナポリ戦ではベンチスタートとなったものの、ボレーを流し込み、リーグ戦の得点を11得点に伸ばした。

 絶好調のレテギを、元イタリア代表でセリエA通算142得点のボンバー、”ボボ”・ビエーリが解説する。

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