もう言い訳はやめよう
こんなコラムを書いている筆者もそのうるさい外野のうちの一人であり、どの口が言っているのかという話もあるのだが、いずれにしても、フロント陣はうまく若い新指揮官のことをサポートして欲しい。
もしアモリムがファン・ニステルローイを望まないのであれば、それをファン、選手、両方にうまく説明してとりなすのもフロント陣の仕事のはずだ。
最後にユナイテッドが、プレミアリーグで優勝して11年が経過した。筆者はこの期間で20代から30代になり、非常に残念なことにクラブの敗戦にも慣れてしまった。「怪我人が多かったからしょうがない」「新戦力が多いからしょうがない」。負けたことを正当化させる言い訳の種類ばかりが多くなった。
ただ新しい変化も生まれた。最近は記事を書くだけでなく、YouTubeで配信もするようになった。するとただ動画上で「負けたけど辛くないですよ」という面をしていても面白くないので、結果として、勝敗に一喜一憂して、感情を全て表に出すようになった。
20代の頃のような楽しみ方を、向き合い方を取り戻せたとも言える。それはそれで辛い週もあるのだが、その結果として、今回のような自分の感情を全面に出すようなコラムを書けるようになった。これも新しい血を入れて、紆余曲折を経た成長と言えるのではないか。
勝手にクラブと自分を重ねてしまうのだが、同じくユナイテッドも、本当にいろんな回り道をしてきた。しかし、まだ30代の新しいDNAをクラブに招き入れることを決心した。何でも新しければ良いわけではないものの、変化が思わぬ成長を生むことがあることも確かだ。
この監督人事が、今回こそ、トップクラブに返り咲く大きな一歩目になることを心底祈っている。もう言い訳の種類を増やすつもりはない。
(文:内藤秀明)
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