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テン・ハフには感謝しかない。マンチェスター・ユナイテッドは次こそ変われるのか。もう負け慣れた、言い訳したくない【コラム】

シリーズ:コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

アモリム就任で再生する選手とは?

 ポルトガル人監督は3-4-3のシステムを主軸として、相手を自陣に引き込んでから縦パスを相手のライン間に差し込んで、一気にスピードアップするダイナミックなサッカーを展開するのが得意なようだ。

 しかし、このダイナミックという言葉は大雑把に蹴るという意味ではない。それを成立させるために細やかな立ち位置の調整や、練習でのオフザボールの習慣づけなどを行えるタイプだという。

 傾向で言うとテン・ハフほど低い位置で繋ぐことにこだわらない。ただロングボールもきちんとデザインしている印象だ。何より縦パスやロングボールが入った後の周りの連動が素晴らしい。

 幸い現状のスカッドは3-4-3適性の高い選手が多い。アントニーなど、得点力に悩んでいるウイングは、ウイングバックというポジションが生まれることで、再生する可能性もあるのではないか。エースのラッシュフォードの使い方は悩ましいが、それは誰が監督でも同じこと。若き名将がイングランド人スターをどう扱うのかが楽しみだ。

 またモチベーターとしても優秀という話も心強い。

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