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イングランドを代表する名門であるアーセナルには、これまで数多くの選手が在籍してきた。ティエリ・アンリらクラブ史に残る活躍を披露した選手がいた一方で、期待に応えられなかった選手も数多くいる。今回は、21世紀以降のアーセナルにおいて期待外れな結果に終わった選手を紹介する(在籍期間、移籍金、通算成績は『transfermarkt』を参照)。
DF:アンドレ・サントス(元ブラジル代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1983年3月8日
在籍期間:2011年夏~2013年夏
移籍金:700万ユーロ(約11.2億円)
クラブ通算成績:33試合3得点0アシスト
2011年夏にアーセナルは歴史的な駆け込み移籍を敢行する。移籍市場で後手に回ったことから補強が遅れ、プレミアリーグ第3節ではマンチェスター・ユナイテッドに2-8の大敗を喫してしまった。
この危機的状況を打破するべく、アーセン・ヴェンゲル監督のチームは移籍市場最終日である同年8月31日だけで5人の選手を獲得。パニックバイと捉えられても不思議ではない大量獲得の中には、現監督のミケル・アルテタや現アカデミーマネージャーのペア・メルテザッカーもいた。アンドレ・サントスは選手層の薄い左サイドバック(SB)のレギュラー候補として迎えられたが、期待された活躍ができずに終わった。
同選手は2011年夏に行われたコパ・アメリカ(南米選手権)でブラジル代表の左SBとしてプレーしており、アーセナルでも即戦力としての働きが求められた。ところが攻守において、あまりに自由過ぎるポジショニングの影響もあってチームの足を引っ張り、怪我も重なって出場機会を得ることができなかった。
アンドレ・サントスの獲得でも左SB問題が解決されなかったアーセナルは、2013年冬にマラガからスペイン代表DFナチョ・モンレアルを獲得。この補強によってブラジル人DFの居場所はなくなり、グレミオへの期限付き移籍の期間を経て2013年夏にフリーでフラメンゴへと去っている。
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