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地獄からの脱出を…。今冬に移籍するべき欧州日本人6人。現クラブで満足していないのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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欧州サッカーも各国リーグで10試合ほどが終了し、新シーズンのチームでの序列がはっきりとわかってくる時期である。安定した出場機会を掴み充実した時間を過ごしている選手がいる一方で、監督の信頼を掴めず苦しい状況にある選手もいる。彼らは今冬に移籍するべきなのか…。今回は、今冬に移籍を検討すべき日本人選手を紹介する。

※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は11月5日時点。

GK:シュミット・ダニエル

シュミット・ダニエル
【写真:Getty Images】

生年月日:1992年2月3日
所属クラブ:ヘント(ベルギー)
今季リーグ戦成績:0試合

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 ゴールキーパー(GK)という役割は特別だ。ピッチ上で唯一ボールに手で触れることができる一方、ただ1人しかピッチに立つことは許されないからだ。

 どんなに実力があっても、ライバルに勝つことができなければ出場することができない。例に漏れず、元日本代表GKシュミット・ダニエルも欧州の地で苦しんでいる。

 シュミットは2017年にベガルタ仙台からシント=トロイデン(ベルギー)に完全移籍。類まれな反射神経と恵まれた体格を生かして同クラブで守護神の座を掴み、昨年2月にはリーグ通算100試合出場を達成している。

 ベルギーで盤石のキャリアを歩んでいたシュミットだったが、昨季は環境が180度変わった。

 その理由は移籍失敗である。昨夏の移籍市場で、同選手はフランス1部メスへのステップアップが濃厚であると報道されていた。しかしメスとの交渉は急転直下で破談に終わり、シント=トロイデンに残留することになった。

 クラブは移籍濃厚だったシュミットの後釜としてGK鈴木彩艶を獲得しており、シュミットは正GKの座から弾き出される形に。出場機会を求めて今年1月にヘント(ベルギー)へ移籍することを決断した。

 しかし、いまのところ新天地ヘントでも十分な出場機会を得られているとは言い難い。加入直後はチャンスを得られていたものの、今季は殆どの試合でベンチを温めている。リーグ戦出場はまだ無い。

 昨季、今季と苦しい状況が続いている実力派GKが、今冬に守護神待遇をもちかけてきたクラブに移籍する決断をしても不思議ではないだろう。

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