DF:ヤクブ・キヴィオル(ポーランド代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年2月15日
24/25リーグ戦成績:4試合0得点0アシスト
ヤクブ・キヴィオルの評価は難しい。ボランチとセンターバック(CB)、左サイドバック(SB)でプレーできる万能性があり、アーセナル加入後から一度も負傷離脱をしていない怪我への耐性もある。
この情報だけを踏まえると「頼もしいサブ」と評価しても良いだろうが、いざピッチに立つと不安さを覗かせる。特に強豪相手になると脆さをみせてしまうことが多く、昨季のバイエルン・ミュンヘンとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)1stレグでは、ドイツ代表FWレロイ・サネ相手に後手を踏み続けて前半のみで交代となってしまった。
その一方で格下相手では存在感を発揮することが多く、プレストン・ノースエンドとのカラバオ・カップ4回戦では見事なクロスから2アシストを記録した。
稼働率の高さという圧倒的な強みがあるキヴィオルを控えに残しておくのは、長いシーズンを戦う上では理にかなった選択になるだろう。ただ、冨安健洋をはじめ、約1年間の怪我から復帰をしたユリエン・ティンバーや今夏に加入したリッカルド・カラフィオーリらが万全なコンディションであれば、序列が一気に下がるのも事実だ。
現状は彼らの稼働率に不安が多いことから、ミケル・アルテタ監督の中で選択肢の一つになっているが、全体的なクオリティが足りていないことも確かだろう。冬の移籍市場で関心が持たれているイタリア方面のクラブに売却し、その収益で他の選手を獲得する可能性もゼロではない。