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【写真:Getty Images】
死闘を制したのは名古屋
サッカー・JリーグYBCルヴァンカップ決勝、名古屋グランパス対アルビレックス新潟の試合が東京・国立競技場で行われた。21年以来2度目の優勝を狙う名古屋。それに対してクラブ史上初のタイトルを狙う新潟との間で行われたカップファイナルは、PK戦までもつれる激闘の末に名古屋が勝利している。
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今季は35節終了時点でリーグ9位、天皇杯でも2回戦で姿を消すなど苦しいシーズンとなってしまった名古屋。しかし、チームを率いる長谷川健太監督はガンバ大阪、FC東京でリーグカップを制した百戦錬磨の名将であり、クラブ2度目のルヴァン杯制覇を目指してファイナルに臨んだ。
一方の新潟は、クラブ史上初のタイトル獲得がかかった待ちに待った大舞台だ。リーグ戦は35試合を消化した段階で、勝点39の16位。降格圏内が背中に迫っている中で臨む決勝ということもあり、クラブ初のタイトルを獲得してJ1残留に向けて勢いに乗りたい状況だった。
11分、新潟が先制のチャンスを迎える。右サイドから名古屋陣内に侵入すると、ペナルティエリア手前にいたFW小野裕二にグラウンダーのパスが送られる。小野はダイレクトで枠内に強烈なシュートを放ったが、名古屋GKミチェル・ランゲラクの好セーブに阻まれてしまった。
しかし、先制ゴールを決めたのは名古屋。31分、名古屋は激しいプレスでプレッシャーのかかった新潟GK阿部航斗のパスミスを誘うと、FW永井謙佑が猛ダッシュ。ダイレクトで放たれた強烈なシュートが、新潟ゴールネットに突き刺さった。勢いに乗った名古屋は、42分にまたもや永井がゴールを決めて新潟を突き放す。前半は名古屋2点リードで終了した。
2点を追う新潟は、HT明けの46分にチャンスを作る。右サイドを細かいパスで突破すると、小野がゴール前にクロスを入れた。MF宮本英治がボレーシュートを放つも、残念ながらボールはGK正面。1点が遠い新潟だったが、71分にスコアが動く。MFダニーロ・ゴメスが2人のマーカーを振り切り、エリア内に鋭いクロスを送る。このボールに谷口海斗が頭で合わせて1点差に追いついた。さらに、後半アディショナルタイム11分、新潟はVARでPKが与えられる。これをFW小見洋太が冷静に沈めて、試合終了間際に新潟が名古屋に追いついた。試合は2-2で延長戦に突入する。
すると93分、PKを与えてしまった中山が敵陣ボックス内で味方からの落としに反応。右足を振り抜くと、放たれたシュートは相手に当たってコースが変わりゴールに吸い込まれた。新潟の勢いを削ぐかのように、延長戦前半早くも勝ち越しゴールを決める。
万事休すかと思われた新潟だが、初タイトル獲得に向けて脅威的な粘りを見せた。111分、新潟はロングカウンターから、FW長倉幹樹のスルーパスを小見が冷静に決めて同点に追いつく。結局、カップファイナルは延長戦でも決着がつかず、試合はPK戦に突入。
しかし、ここまでカップ戦9試合に出場し6得点、大会得点王の活躍でチームをけん引した新潟2番目のキッカーMF長倉幹樹がまさかのPK失敗。一方の名古屋は、キッカー全員が冷静にPKを決めて試合終了。延長、そしてPKまでもつれこんだ死闘は名古屋の勝利で終わり、3年ぶり2度目のルヴァンカップ王者になった。
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