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Jリーグ 4日前

「右SBは面白いっちゃ面白い」鹿島アントラーズ、三竿健斗が見つけた新しいサッカーの見方。「ボランチの時より…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

鹿島の攻撃の狙い「中後さんがミーティングでも言っていた」

「中後さんが『中に強い選手がいるからもっとシンプルにクロスを上げていこう』とミーティングでも言っていた。ちょっと遠い位置からでもシンプルにクロスを入れてチャンスを作って、2次攻撃・3次攻撃をしていくというのは練習から取り組んでいたこと。まさにその通りだったなという感じです」

 18分の樋口雄太の2点目もサイド攻撃からだった。左でボールを奪った安西幸輝がドリブルでえぐって入れたマイナスクロスを中央で決め切り、瞬く間にリードを広げることに成功した。

 そしてダメ押しとなったのが28分の3点目。これも左サイドに開いた師岡の仕掛けが発端だった。

 彼の折り返しを中央で樋口がキープ。ドリブルで右に流れて高い位置を取っていた三竿にパス。これを三竿はペナルティエリア外から豪快に左足を振りぬき、ゴール左隅に沈めたのである。

 彼にとっては今夏の鹿島復帰後初得点。本職以外の不慣れなポジションにトライしている時に待望のゴールが生まれるというのも、何かの因縁かもしれない。

「いいところにボールが転がってきたんで、まさか打つことはないだろうなと思ったんすけど、得意な角度にボールが落ちてきたんで、打ってみたら、狙い通りに入って気持ちよかった。早く数字を出したいと思って加入したんで、点が取れてよかったですね」と本人も安堵感をにじませた。

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