コンテが影響を受けた3人の名将
南部レッチェ出身の55歳は、地元の有力クラブ、レッチェでキャリアをスタートし、91年から13シーズンに渡りユベントスで戦った。ジョバンニ・トラパットーニ、カルロ・アンチェロッティ、マルチェッロ・リッピの下でプレーし、5回のセリエA制覇に加えUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で優勝を成し遂げ、そして、3人の名将から“帝王学”も学んだ。
現役引退後は、セリエBのアレッツォで指導者の道を歩みはじめ、レッチェの宿敵であるバーリの指揮官に就任し、2年目にはセリエA昇格を勝ち取った。
11年には古巣ユベントスと契約を結び、カルチョ・スキャンダル以降、不振に喘いでいたチームを再起させ、リーグ3連覇に導いた。しかし、クラブの補強戦略に不満を示し、指揮官の座を退任。その後は、チェルシー、ユーベのライバルであるインテルでも指揮を執り、それぞれのクラブでリーグ制覇を達成した。
コンテは、レッチェやユーベとの結びつきが強いが、感情的なつながりに固執せず、バーリやインテルといったライバルクラブを指揮して結果を残している。絶不調に陥ったチームを再建するには、これ以上ないうってつけの人物だ。